妊娠中の母親のベジタリアン食と子供のアトピー性皮膚炎の発生との関連。
DOI:10.1111/pai.14052
アブストラクト
背景:アトピー性皮膚炎(AD)は世界的に増加しており、遺伝と環境因子の両方が重要な役割を果たしている。妊娠中の食習慣は子どものアレルギー疾患リスクと関連している。しかし、妊娠中の母親のベジタリアン食と子どものADとの関連を調べた研究は限られている。そこで本研究では、妊娠中の母親のベジタリアン食と子どものAD発症との関連を検討することを目的とした。
方法:本研究では、2005年に台湾で出生した乳児の代表的な全国出生コホートである台湾出生コホート研究(TBCS)データベースを用いた。データベースに登録された24,200組の母子のうち、20,172組が6ヵ月時と18ヵ月時に対面面接を行った。母親の年齢、教育レベル、子どもの性別に基づく1:10のマッチング戦略を採用し、妊娠中にベジタリアンの食事をしていた母親408人を、ベジタリアンでない母親4080人とマッチングさせた。その結果、最終的に4488人の被験者が得られた。ロジスティック回帰を用いて、妊娠中の母親のベジタリアン食と子どものAD発症との関連を調べた。
結果:TBCS参加者のうち、ラクト・オボ・ベジタリアンを実践した母親は292名(1.8%)、ビーガンを実践した母親は116名(0.7%)であり、合計408名(2.4%)が妊娠中のベジタリアンであった。非ベジタリアンの母親の子供と比較して、妊娠中にベジタリアン食を実践した母親の子供は、生後18ヵ月までにADを発症するリスクが低かった(OR = 0.65、95%CI = 0.45-0.93、p = 0.018)。
結論:本研究は、妊娠中の菜食が子どものADリスクを低下させる可能性を示唆している。母親の食事がアレルギー疾患に及ぼす影響を十分に理解するためには、長期間の追跡調査が不可欠である。
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