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小児および青年の手掌多汗症に対する胸腔鏡下交感神経連鎖遮断術の15年間の経験:異なる手技の評価。

DOI:10.1089/lap.2024.0026

アブストラクト

背景胸腔鏡下交感神経連鎖遮断術は、重度の原発性手掌多汗症(PPH)に対する決定的かつ効果的な治療法である。よく知られている方法には、交感神経切除術、交感神経切開術、クリッピング術などがあるが、代償性発汗の発生によりこれらの方法は無効となる。本研究の目的は、18歳のPPH患者を対象に、胸腔鏡下交感神経連鎖遮断術を施行した経験を、手術成績、合併症発生率、患者満足度に焦点を当てて報告することである。患者と方法このレトロスペクティブ研究は、アルアズハル大学病院小児外科で2008年4月から2023年3月までに重症PPHに対して胸腔鏡下交感神経切除術、交感神経遮断術、クリッピング術を受けた患者を対象とした。患者のカルテから、人口統計学的データ、臨床データ、手術ステップ、術後成績、合併症、患者満足度をレビューした。結果15年間の研究期間中に、420人のPPH患児が、交感神経切除術、交感神経切開術、クリッピング術のいずれかによる両側胸腔鏡下交感神経連鎖遮断術を受けており、男女比は60%が女性であった。平均年齢はそれぞれ12±3.48歳、13±2.45歳、13±2.45歳であった。交感神経切除術は190例(45.2%)、交感神経切開術は170例(40.5%)、クリッピング術は60例(14.3%)に施行された。全例が経過観察を終了しており、平均経過観察期間はそれぞれ約43±5ヵ月、45±3ヵ月、42±6ヵ月であった。405例(全体96.4%)で完全な手掌乾燥が得られた(交感神経切除術後97.8%、交感神経切開術後97.05%、クリッピング術後90%)が、症状の再発を経験した患者はそれぞれ2.1%、2.9%、10%であり、統計学的に有意差が認められた。全体として、94例(22.4%)が代償性発汗を経験した。最終的に、409例(97.4%)が結果に満足したのに対し、11例(2.6%)が不満を訴えたが、有意差は認められなかった。結論小児および青年のPPHに対する胸腔鏡下交感神経連鎖遮断術の3つの方法は安全かつ有効であり、交感神経切除群では代償性発汗の割合が比較的高かったものの、全体として術後の満足度は非常に高かった。この年齢層におけるその他の主な合併症は乏しかった。

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