GBA1の病的変異R463C(p.R502C)の表現型的結果。
DOI:10.1002/ajmg.a.63630
アブストラクト
ゴーシェ病(GD)は常染色体劣性遺伝性のライソゾーム貯蔵異常症であり、GBA1遺伝子の2塩基性病的変異によって引き起こされる。患者は広範な臨床スペクトルを呈し、遺伝子型のみから表現型を予測することはしばしば困難である。R463C変異体(p.Arg502Cys)はこの難題を例証している。その様々な臨床像をよりよく特徴づけるために、われわれは国立衛生研究所で評価された現在および過去の患者25人の記録を調べた。9人の患者はGD1に分類され、14人はGD3に分類され、2人はGD1とGD3の間のあいまいな診断であった。さらに、2023年12月までにPubMedとWeb of Scienceで発表された文献を検討したところ、18カ国から62例のR463C変異体が同定された。NIHコホート内では、最も一般的な第2バリアントはN370S(p.N409S)とL444P(p.L483P)であった。R463C/L444Pは、NIHのコホートでも世界的にも、GD1とGD3の患者で遭遇した。文献では、R463C/R463CもGD1とGD3の両方で報告されているが、表現型情報はほとんど共有されていない。多くの場合、表現型は2番目の変異対立遺伝子で予測されるものを反映していた。このように表現型が多様であることから、症状の発現や神経学的病変を評価するために、長期的な追跡調査が必要であることが強調される。
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