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動的アセスメントにおける発達性言語障害の有無にかかわらず媒介学習観察尺度の妥当性.

DOI:10.1044/2024_JSLHR-23-00127

アブストラクト

目的:本検証研究では、動的アセスメントの指導段階で使用する媒介学習観察(MLO)の因子構造を検討した。妥当性の指標として、MLOの因子構造が発達性言語障害(DLD)の有無にかかわらず一貫しているかどうかを評価した。

方法:幼稚園児から小学2年生までの224名の児童(定型発達児188名、発達障害児36名)を対象に、物語作成に関する30分間の個人媒介学習セッションを行った。セッション中のパフォーマンスは、臨床医により12項目のMLOを用いて、情動、行動、覚醒、推敲について評価された。MLOの因子構造と信頼性を確立するために、探索的因子分析と確証的因子分析を行った。

結果:MLOの因子分析から、幼稚園児と学齢期のサンプル、定型発達とDLDのサブグループの両方において、適切な適合指標を持つ安定した3因子モデルが示唆され、信頼性は良好から優れていた。最終的な11項目のMLO(因子負荷が低いため1項目を削除)は、(a)認知因子、(b)学習予期、(c)学習関与の3つの下位尺度から構成される。

結論:MLOは、DLDの有無にかかわらず、動的評価において言語学習能力を評価するための有効かつ信頼性の高い尺度である。ダイナミックアセスメントにおけるMLOの活用について、実践的な意味合いと今後の研究への示唆を与える。

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