小児美容皮膚科処置の実際:全国調査。
DOI:10.1097/DSS.0000000000004287
アブストラクト
背景:従来、美容医療は成人が主に受けてきたが、最近では小児患者の美容医療が増加している。
目的:著者らの研究の目的は、小児皮膚科医や美容皮膚科医が現在行っている治療の種類と、小児患者の治療選択に影響を及ぼす可能性のある因子を調査することである。
方法:著者らは、小児の皮膚疾患に対してレーザーを頻繁に使用する医療従事者を対象に、匿名のオンライン調査を実施した。この調査では、参加者の主な診療範囲、実施した小児美容手技、カウンセリング・トピック、手技の詳細に関する情報を収集した。
結果:85人の調査回答者のうち、73人(86.00%)がすべての質問に回答した。回答者の多くは小児皮膚科医(77.65%)であり、一般皮膚科医(18.82%)、美容皮膚科医(8.24%)、皮膚外科医(1.18%)と続いた。治療した小児美容疾患の上位は、肥厚性/外傷性瘢痕(95.29%)、ニキビ(89.41%)、腋窩および顔面多汗症(77.65%)、多毛症/多毛症(67.06%)、色素性病変除去(64.71%)であった。よく行われる施術は、血管レーザー(77.65%)、レーザー脱毛(50.59%)、色素レーザー(28.24%)などであった。回答者は、リスク/利益、臨床的に適応される治療、症状の自然経過を理解することを優先した。
結論:多学会による初の全国調査である本結果は、皮膚科医の視点から見た小児美容治療の現状について、貴重な洞察を提供するものである。