乳児の気管支炎発生率の季節性-ブラジル、2016-2022年:中断時系列分析。
DOI:10.1590/1984-0462/2025/43/2023203
アブストラクト
目的:ブラジルにおける2020-2022年シーズンの急性細気管支炎の季節性を評価し、過去のシーズンと比較する。
方法:2016年から2022年にかけての、1歳未満の乳児における急性細気管支炎による入院の発生率データをブラジル公衆衛生局データベースから入手した。また、これらのデータをブラジルのマクロ地域(北部、北東部、南東部、南部、中西部)別に分析した。経時的な季節性と傾向の特徴を記述するために、季節的自己回帰統合移動平均モデルを使用した。
結果:COVID-19以前の期間と比較すると,急性細気管支炎に関連した入院の発生率は,非薬理学的介入期間中(2020年3月~2021年8月)には97%減少したが,非薬理学的介入緩和後(2021年9月~2022年12月)には95%増加し,全体としては16%増加した。COVID-19以前の期間では、急性細気管支炎による入院は季節的なパターンに従っていたが、2020~2021年には乱れたが2022年には回復し、ピークは5月に発生し、COVID-19以前のピークより約4%高かった。
結論:本研究は、COVID-19の介入がブラジルにおける急性細気管支炎の入院に大きな影響を及ぼすことを強調するものである。2022年に季節性パターンが回復したことは、公衆衛生対策と幼児における呼吸器疾患の動態との相互作用を浮き彫りにしている。