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健康な両親の視点から見た、親のがんに罹患した家族のコミュニケーションパターン-複合介入Family-SCOUTのプロセス評価。

DOI:10.1007/s00520-024-08705-x

アブストラクト

目的:親ががんに罹患した家族において、開かれたコミュニケーションは両親とその子供の幸福に影響を与えるが、このような家族のコミュニケーションパターンに関する研究は限られている。この副研究は、介入群(IG)と対照群(CG)を有する多施設、前向き、介入的、非無作為化調査であるFamily-SCOUT研究を通じてこの問題に取り組むものである。このサブスタディの目的は、プロセス評価の一環として、IG群とCG群のコミュニケーションパターンの違いを明らかにし、比較することであった。研究課題は両群で取り上げられた:健康な親は家族内でどのようなコミュニケーションパターンを認識しているのか?

方法:質的アプローチを用い、家族の代理として健康な親にインタビューを行った。インタビューは音声録音され、書き起こされ、テンプレート分析を用いてコード化された。得られたデータはグループレベルで分析された。

結果:IGでは23件、CGでは27件のインタビューが行われた。家族構成に見られるコミュニケーションパターンを中心にテーマを分析した。両グループとも、がんについて話し合う際に、不安や希望についてオープンなコミュニケーションをとっており、子どもにやさしい言葉を用いていた。顕著な違いは、CGのインタビューでは子どもとのオープンなコミュニケーションに課題があることが切実に報告され、IGのインタビューでは「病気について必要なときに話し合う」ことが切実に語られたことである。

結論:本研究は、親ががんに罹患した家族内のオープンなコミュニケーションに取り組み、奨励する必要性を強調するものである。

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