ロラゼパムチャレンジテストの小児カタトニアにおける有効性:多施設後方視的コホート研究。
DOI:10.1016/j.schres.2024.07.004
アブストラクト
目的:カタトニアは、行動と感情の変化を伴う神経精神疾患です。成人では、カタトニアは「ロラゼパムチャレンジテスト」の一環としてベンゾジアゼピン系薬剤による治療に迅速に反応することがあります。しかし、小児カタトニアにおけるベンゾジアゼピン治療の急性効果については、これまで十分な研究が行われていません。本研究では、小児患者においてロラゼパム治療前後でブッシュ・フランシス・カタトニア評価尺度(BFCRS)により測定されたカタトニアの重症度を報告します。
方法:2018年1月1日から2023年6月1日まで、臨床的にカタトニアと診断され、ロラゼパム治療前後でBFCRSによる評価を受けた18歳以下の患者を対象とした多施設後方視的コホート研究。
結果:54例の患者中、中央値の年齢は16歳で、26例(48.1%)が女性でした。神経発達障害は24例(44.4%)に認められました。治療前、患者のBFCRSスコアの平均は16.6 ± 6.1であり、ロラゼパム治療後には9.5 ± 5.3に有意に減少しました(平均ペア差7.1;t = 9.0、df = 53、p < 0.001)。これは大きな効果サイズ(Hedges's g = 1.20;95 % CI: 0.85~1.55)を示しました。ロラゼパムの用量や投与経路と臨床的反応との間には有意な関連性は認められませんでした。また、年齢、性別、研究施設、神経発達障害の有無、過活動性カタトニア症状の有無、治療と再評価の間の期間も、治療後のBFCRSスコアと関連していませんでした。
結論:ロラゼパムは小児患者においてBFCRSスコアの迅速な改善をもたらし、大きな効果サイズを示しました。小児患者におけるロラゼパムチャレンジテストの最適な投与量と投与経路に関するさらなる研究が必要です。
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