2015年ペロタス(ブラジル)出生コホート研究参加者における小児のCOVID-19ワクチン接種率。
DOI:10.1016/j.vaccine.2024.07.006
アブストラクト
目的:小児におけるCOVID-19ワクチンの接種率を分析し、2つの結果変数((a)COVID-19ワクチンの接種を開始しなかった、(b)COVID-19ワクチンの接種を完了しなかった)に関連する因子を調査する。
方法:2015年Pelotas c Birth Cohort Studyの6~7歳児のデータを用いた。COVID-19ワクチン接種状況は、予防接種カードと全国予防接種プログラム情報システムから収集した。2つの研究結果に関連する因子を同定するために、階層モデルを用いて調整分析を行った。
結果:3867人の小児のうち、20.7%(95%信頼区間、19.5%-22.0%)が2回接種のCOVID-19一次接種を開始せず、28.2%(95%信頼区間、26.6%-29.8%)が2回目の接種を完了しなかった。COVID-19ワクチンシリーズを開始すらしていない小児は、母親が白人であること、肥満でないこと、COVID-19感染歴があること、COVID-19に対して推奨されていない薬剤を受けていること、注射針を怖がること、ジフテリア破傷風百日咳(DTP)およびポリオウイルスの予防接種スケジュールが不完全であることが多かった。2回接種シリーズを完了していないことは、母親の年齢および学歴が低いこと、母親が白人または褐色人種であると自認していること、世帯収入が低いこと、医療サービスを利用できないこと、DTPおよびポリオウイルスの予防接種スケジュールを完了していないこと、COVID-19の感染歴のある人と同居していることと関連していた。
結論:この結果から、COVID-19の予防接種を開始しないことを選択したワクチン嫌いの親のグループと、医療サービスへのアクセスが困難であるために予防接種を完了できなかった親のグループが浮き彫りになった。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。