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スペインにおける小児炎症性腸疾患患者の介護者のための労働生産性と活動障害の質問票の異文化適応と検証。多施設共同研究。

DOI:10.5546/aap.2024-10329.eng

アブストラクト

はじめにWPAI-UC/CD-介護者質問票は、潰瘍性大腸炎(UC)またはクローン病(CD)が両親や介護者の仕事生活や日常生活に与える影響を評価するものである。我々の目的は、これらの質問票をスペイン人集団に適応させ、検証することである。方法翻訳と逆翻訳を行った。専門家委員会と小児炎症性腸疾患(p-IBD)患者の家族からなるパイロットグループによって、この文書が評価された。検証のため、小児炎症性腸疾患(p-IBD)患者(10~18歳)の両親/介護者を募集した。専門家委員会とパイロットグループは、質問票の形式と記入に必要な時間について主観的評価を行った。クロンバックのアルファ係数が推定され、バリマックス回転による因子分析が行われた。カイザー・マイヤー・オルキン(KMO)係数とバートレットの球形性検定が推定され、因子分析の妥当性が検証された。結果UCまたは分類不能のIBD患者370名(年齢中央値:14.1歳)およびその両親263名、CD患者261名が対象となった。KMO係数(0.6947と0.7179)とBartlettの球形度検定(p < 0.001)により、因子分析の妥当性が確認された。6つの項目は同じ領域を対象としていた。因子モデルは分散の99.99%と94.68%を占め、Cronbachのα係数(0.6581と0.6968)は適切な一貫性を示した。質問票の形式と回答時間の中央値(2分)は最適であると考えられた。結論スペイン人集団で検証されたWPAI-介護者質問票のバージョンは、IBDの子どもを持つ家族で使用できる可能性がある。

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