退行性自閉症スペクトラム障害児の表現型特性とリハビリテーション効果:前向きコホート研究。
DOI:10.1186/s12888-024-05955-1
アブストラクト
背景:この前向きコホート研究では、退行型自閉症スペクトラム(ASD)児の表現型の特徴を明らかにし、リハビリテーションの効果を検討した。
方法:1.5~7歳のASD児370名をリクルートした。退行補足票に基づき、退行型と非退行型の2群に割り付けた。自閉症診断観察スケジュール(ADOS)、社会的反応尺度(SRS)、児童自閉症評価尺度(CARS)、ゲゼル発達尺度(GDS)を用いて、行動介入1年前と1年後にASDの中核症状と神経発達レベルを評価した。
結果:ASD児370名のうち、28.38%(105名/370名)に退行がみられた。退行は主に社会的コミュニケーションと言語能力において観察された。退行型ASD児は非退行型ASD児に比べてSRSとCARSの得点が高く、GDSの得点が低かった。行動介入1年後、ASD児全員の症状尺度得点が有意に低下したが、退行性ASD児では非退行性ASD児よりも改善の程度が低かった。また、4歳未満の退行型ASD児の症状スコアは有意に低下したが、4歳以上のスコアは有意に改善しなかった。退行型ASD児は中核症状のスコアが高く、神経発達レベルが低かった。それにもかかわらず、行動介入後、4歳未満の退行型ASD児ではいくつかの症状が有意な改善を示した。
結論:ASD児、特に退行型ASD児に対しては早期介入を考慮すべきである。
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