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普遍的胎盤検査を行ったコホートにおける胎盤慢性炎症組織病理学と胎児発育。

DOI:10.1016/j.placenta.2024.06.020

アブストラクト

はじめに:胎盤慢性炎症は、母体、胎児、あるいはその両方の免疫学的機能不全を反映する胎盤病変として日常的に診断されている。

方法:2010年1月から2016年8月にかけて、New York Presbyterian- Brooklyn Methodist Hospitalで全期間分娩の胎盤病理検査を行った。診断は妊娠年齢以外は盲検化された。CPI病変は、慢性絨毛性十二指腸炎、十二指腸形質細胞、絨毛炎を伴う基底板の慢性炎症、慢性絨毛炎とした。

結果:本コホートでは、男性257例(11.6%)、女性218例(9.8%)に1つ以上のCPI病変が認められた。慢性絨毛膜炎が最も多く(319例、14%)、それぞれ94例(4%)、69例(3%)、170例(8%)であった。男性では、慢性絨毛炎は妊娠調整出産体重の低下と関連し、胎盤重量との関連はなかった。女性では、慢性絨毛炎は妊娠時調整出生体重の低下と関連していたが、胎盤重量で調整するとその影響は有意でなくなった。

考察:まとめると、CPI病変の発生率と出生時体重との関連は性別によって異なる。慢性絨毛炎は女性において出生体重の低下と関連しており、この効果は胎盤重量によって完全に媒介される。男性では慢性絨毛炎の直接的な関連は弱かったが、胎盤重量低下との関連は認められなかった。われわれの結果と過去の発表との違いは、サンプリングバイアスの影響を反映していることを示唆する。

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