フェニルケトン尿症(PKU)と軽度高フェニルアラニン血症(mHPA)における実行機能と代謝制御。
DOI:10.1016/j.ymgme.2024.108544
アブストラクト
背景:新生児スクリーニングと早期治療により、フェニルケトン尿症(PKU)および軽度高フェニルアラニン血症(mHPA)の患者は、IQ検査や学業成績の面で、ほぼ正常に発達する。しかし、発達の様々な段階における代謝制御が、より複雑な認知能力、すなわち実行機能(EF)に及ぼす影響については、まだ明らかになっていない。
方法:新生児スクリーニングで同定され、継続的に治療を受けている8~17歳のPKU/mHPA患者28人を対象に、EFを検査した。現在(検査日および過去10回のフェニルアラニン(Phe)値)および長期の代謝コントロール(年齢期間:小児期<6歳、6~10歳、青年期>10歳、生涯Phe)との関連を分析した。
結果:EFは標準より低い範囲にあった(T値のIQR:47.35-51.00)。患者の反応時間は母集団平均より有意に遅かった(分割注意/TAP:中央値40、p<0.01)。長期および現在の代謝コントロールは、いずれもEFテストの成績と相関していた:現在のPhe値が高いと、反応時間(Go/No-Go、r = -0.387、ワーキングメモリー、r = -0.425、p < 0.05)と計画能力(ToL、r = -0.465、p < 0.01)のパフォーマンスが低下した。幼年期と青年期の両方において長期的Phe値が高いことは、主に注意力(省略/TAP r = -0.357と-0.490、それぞれp < 0.05)と計画能力(ToL r = -0.422と-0.387、青年期と生涯、p < 0.05)に影響した。
結論:思春期を含むPKU/mHPAにおける現在および長期の代謝制御は、EFに影響を及ぼし、特に反応時間と計画能力に影響を及ぼす。このことは、患者カウンセリングにおいて考慮されるべきである。
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