インドの新生児および2歳までの小児における外性器スコア(EGS)の適用性。
DOI:10.1515/jpem-2024-0130
アブストラクト
目的:最近開発された、性別を問わない外性器スコア(EGS)の標準データを作成し、インドの早産・中期の新生児および正常・非典型性器を持つ2歳までの小児を対象に検証する。
方法:この観察研究では、妊娠28週から42週の間に生まれた新生児1,040人と、生後1ヵ月から24ヵ月の小児152人を対象とした。さらに、性発達障害(DSD)を有する小児50人も登録した。すべての新生児と定型性器および非定型性器を持つ小児について、プラダー期/外性器男性化スコア(EMS)(該当する場合)、肛門性器比(AGR)、EGSが評価された。
結果:定型生殖器を有する新生児の男性のEGS中央値は、妊娠28-31週で9.5、32-33週で10.5、34週で11、35-42週で11.5であった。EMSとEGSは、定型生殖器の男性(r=0.421、p=0.000**)およびDSDの全児童(r=0.857、p=0.000**)で正の相関を示した。AGRの平均値は、典型的な生殖器を有する男性および女性、ならびにDSDを有する子どもにおいて、それぞれ0.52±0.07、0.31±0.05、0.47±0.13であった。EGSは、典型的な生殖器を有するすべての男性(r=0.107、p=0.008**)およびDSDを有するすべての小児(r=0.473、p=0.001**)においてAGRと相関した。
結論:EGSは、インドの新生児および定型性器・非定型性器・DSDの小児において、正確で性別にとらわれない包括的な外性器の評価を可能にする。EGSが0より大きく、妊娠または月齢の10パーセンタイル以下(正期産の新生児では10.5パーセンタイル)の小児では、DSDの評価が推奨される。
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