肺閉鎖症および大動脈肺側副動脈における大動脈ホモグラフトの耐久性。
DOI:10.1177/21501351241263752
アブストラクト
目的右室から肺動脈への同種移植片の耐久性は、導管が小さいほど、また患者が小柄・若年であるほど悪いことはよく知られている。しかし、年齢やコンジットサイズに特異的な転帰やコンジットオーバーサイズの役割に関する文献は限られている。方法2001年11月から2023年3月までに当施設で弁付き大動脈ホモグラフトコンジットを用いて右室流出路(RVOT)再建術を受けたファロー四徴症および大動脈肺側副動脈と診断された患者を対象とした。コンジットはグループ分けされ、直径、直径Zスコア、移植時の患者年齢により評価された。主要な時間的転帰はRVOT再介入の自由度であった。時間的転帰からの解放に関連する因子は単変量Cox回帰分析で評価した。結果722例の患者に合計863本のRVOT導管が留置された。多変量解析では、若年、男性、Alagille症候群、導管の直径が小さいこと、Zスコアが小さいことが、再介入からの自由度が短いことと関連していた。導管径の小さい患者では、Zスコアが大きいほど再介入の自由度は長かった(P < 0.001)。経カテーテル的介入は、年齢および菅のサイズにかかわらず、菅の寿命を延長するために一般的に使用された。結論本コホートにおけるRVOT再建術を受けた患者において、導管径が大きいこと、年齢が高いこと、導管のZスコアが高いことは、再介入からの自由期間が長いことと関連していた。Z-scoreが4を超えても、導管のオーバーサイズは一般的に適切である。
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