C型肝炎ウイルス感染患者における妊娠転帰。
DOI:10.1097/AOG.0000000000005703
アブストラクト
目的:C型肝炎ウイルス(HCV)感染合併妊娠に伴う母体および新生児の有害転帰のリスクを評価する。
方法:これは妊娠中のHCV感染に関する多施設前向きコホート研究の二次解析である。参加者は血清抗体検査でHCV感染のスクリーニングを受け、HCV陽性の結果が得られた参加者(症例群)は、登録時の妊娠週数(±2週)別に、HCV陰性の結果が得られた参加者(対照群)と前向きに2人までマッチングされた。母体転帰は、妊娠糖尿病、流産、子癇前症または妊娠高血圧症候群、胆汁うっ滞、早産などであった。新生児転帰には、高ビリルビン血症、新生児集中治療室(NICU)への入室、低出生体重児(SGA)、新生児感染症(敗血症または肺炎と定義)が含まれた。モデルは、母親の年齢、肥満指数、注射薬の使用、母親の内科的合併症で調整した。
結果:症例群の249人は、適格基準を満たした対照群の486人と前向きにマッチングされた。人種、社会経済的マーカー、学歴、保険の有無、薬物やタバコの使用など、人口統計学的特徴に群間で有意差がみられた。妊娠糖尿病、子癇前症、子宮流産の母体転帰の頻度は、症例群と対照群で同程度であった。早産は群間で同様であったが、症例群の新生児はNICUに入室する確率が高く(45.1% vs 19.0%、調整オッズ比[aOR]2.6、95%CI、1.8-3.8)、出生時体重が5パーセンタイル未満のSGAであった(10.6% vs 3.1%、aOR 2.9、95%CI、1.4-6.0)。高ビリルビン血症や新生児感染症のオッズ増加はみられなかった。
結論:調整後の解析では早産やその他の有害な母体転帰のオッズ増加は認められなかったものの、母体のHCV感染はNICU入室のオッズを2倍増加させ、5パーセンタイル未満のSGA出生体重のオッズを3倍近く増加させた。
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