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発達遅滞児における習得意欲の子どもと家族の予測因子。
DOI:10.1352/1944-7558-129.5.387
アブストラクト
意欲は子どもの発達にとって重要な要素であるが、子どもの課題と意欲の認知の両方について、子どもと家族の予測因子を調べた研究はほとんどない。そこで、グローバル発達遅滞(GDD)の就学前児童を対象としたこの6ヵ月縦断研究の目的は、以下の3点であった:1)認知領域における課題と知覚された動機づけの違い、2)知覚された動機づけの3つの領域(認知的、粗大運動的、社会的)の違い、3)6ヵ月後の認知的課題の動機づけと知覚された動機づけの3つの領域の早期からの子どもと家族の予測因子。その結果、GDDの就学前児童は、認知的課題意欲が認知的知覚意欲よりも高く、認知的知覚意欲が他の2つの知覚意欲領域よりも低いことが示された。認知的課題動機づけと知覚的動機づけの3つの領域は、子どもと家族のさまざまな要因によって予測された。実践者は、子どもの積極的な参加を促進するために、子どもの意欲を観察する方法について保育者を教育すべきである。