心臓集中治療室における脆弱な乳児の保定を増加させるためのシミュレーショントレーニング。
DOI:10.4037/ajcc2024658
アブストラクト
背景:心血管集中治療室(CICU)において、絆づくりと神経発達ケアを促進することは重要な要素である。
目的:この質改善研究は、CICUにおける医学的に複雑な乳児の保定を安全に増加させることを目的とし、保定ガイドラインを作成し、シミュレーションに基づいたスタッフ教育を実施した。
方法:コンセンサス方法論と高忠実度シミュレーションを用いて、専門家作業グループがCICUにおける重症乳児の保定に対するスタッフの自信と能力を高めるための保定ガイドラインとトレーニングを作成した。介入の有効性は、参加者の重症乳幼児を抱きかかえることへの自信と快適さを評価し、さらなる支援の提案を引き出すために用いた介入後の調査によって検証した。シミュレーショントレーナーの妥当性を評価するため、マネキンと関わった参加者を対象に調査を行った。
結果:介入後、参加者(N = 130)は乳児の抱き方に自信がついたと報告し(76%)、家族が乳児を抱きかかえる準備をすることに自信がついたと報告した。参加者(95%)は、シミュレーションによってカテーテルやチューブのある医療的に複雑な乳児を抱っこする際の現実的で安全な実践が可能になったことに強く同意した。シミュレーショントレーナーとの経験年数および関わりは、トレーニング後の自信の増加と関連していた。参加者は、乳幼児保定の主な支援として、リソースの増加、練習、およびアドヒアランスモニタリングを挙げた。
結論:専門家グループのコンセンサスを得た高忠実度シミュレーショントレーニングは、よりリスクの高いスキルを指導し、プロトコール作成を導くための、実行可能で安全かつ信頼性の高い方法である。