小児肥満のための修正家族中心ケア評価ショートバージョンの心理測定。
DOI:10.1186/s12955-024-02284-5
アブストラクト
背景:小児の体重管理介入に家族中心ケアの原則を取り入れることで、治療の有効性と質を向上させ、離脱率を減少させることができる。介入の家族中心性を評価するためには、信頼性が高く、有効で、実施しやすい尺度が必要である。本研究の目的は、修正家族中心ケア評価(modified Family Centered Care Assessment:mFCCA)の短縮版を開発し、その心理測定学的特性を評価することであった。
方法:小児肥満に対する介入の家族中心性を評価する尺度であるmFCCAを、プライマリケアに基づく小児体重管理介入の有効性を評価するConnect for Healthランダム化対照試験後に家族に実施した。mFCCAから繰り返し項目を削除し、Raschモデリングを用いて短縮尺度の信頼性と妥当性を検討した。
結果:318名の保護者のデータを対象とし、探索的因子分析の結果、単一の因子が存在することが示された。Raschモデリングの結果、尺度の内的一貫性は0.7であり、全体的なモデルの適合度と項目の難易度の範囲から明らかなように、強い妥当性が示された。計量心理学的分析の後、項目数を24項目から8項目に減らした。
結論:mFCCAショートバージョンは良好な心理測定学的特性を示し、参加者の負担を軽減しながら小児肥満への介入の家族中心性を評価するために使用することができ、それにより肥満の子どもの転帰を改善することができる。
試験登録: Clinicaltrials.gov NCT02124460 2014年4月24日登録。