ダウン症児の発達のマイルストーン。
DOI:10.1542/peds.2023-065402
アブストラクト
目的:米国小児科学会は、ダウン症児と青少年に対し、発達と行動に関する予期指導を受けることを推奨している。しかし、ダウン症児の発達規範に関する具体的なガイダンスを提供するツールはほとんどない。我々の目的は、小児科医による発達スクリーニングを容易にするために、ダウン症児および青年が発達のマイルストーンを達成する年齢範囲を推定することであった。
方法:2018年3月から2023年3月の間にボストン小児病院ダウン症プログラムでケアを受けたダウン症児の臨床医と介護者から情報を得るために、標準化された質問票を使用した。データには、生後2ヵ月から24歳までのダウン症患者842人に対する2599件の来院情報が含まれた。混合効果ロジスティック回帰を用いて、25の特定の発達マイルストーンを達成する確率を、年齢の関数として15%、30%、45%、60%、75%、90%で予測した。さらに、個人の性別で層別化した。
結果:学業、適応、言語、運動の各領域における主要なマイルストーンについて、マイルストーン達成の可能性が75%となる年齢を算出し、ダウン症者の年齢標準を示した。そして、これらの規範を一般集団の公表された規範と比較した。
結論:本研究は、ダウン症児と青年の主要な発達のマイルストーンについて、年齢に基づいた達成基準を臨床医と家族に提供するものである。