小児潰瘍性大腸炎に対するモノクローナル抗体:臨床経過のレビュー。
DOI:10.1080/14712598.2024.2404076
アブストラクト
はじめに:小児の潰瘍性大腸炎(UC)は、成人よりも重症で広範囲に及ぶことが多く、急性増悪による入院が約4分の1に見られる。特に小児では、多くの重篤な副作用を伴う副腎皮質ステロイド薬の使用を回避あるいは軽減できる有効な薬剤が必要とされている。モノクローナル抗体の治療への導入は、この疾患の治療シナリオと予後を完全に変えた。
対象分野:本総説では、小児UCの治療における腫瘍壊死因子(TNF)αあるいは他の炎症性標的に対するモノクローナル抗体の使用について述べる。小児」、「潰瘍性大腸炎」、「炎症性腸疾患」、「モノクローナル抗体」、「infliximab」、「adalimumab」、「golimumab」、「vedolizumab」、「ustekinumab」、「risankizumab」をキーワードとして文献検索を行った。
専門家の見解:モノクローナル抗体の使用は、小児UCにおいて近年大幅に増加しており、従来の治療法に反応しなかった患者や、より頻繁に初回治療として使用されている。治療薬モニタリングと異なる標的を持つ生物学的製剤の利用可能性のおかげで、治療法はより的を絞った個別化されたものとなり、奏効率やQOLが大幅に改善し、安全性プロファイルも良好である。
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