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脊椎、胸骨、下肢を侵す慢性再発性多巣性骨髄炎:症例報告。

DOI:10.1542/peds.2024-067527

アブストラクト

慢性再発性多巣性骨髄炎(CRMO)または慢性非細菌性骨炎は、感染性骨髄炎や骨肉腫を模倣しうる小児の骨の無菌性自己炎症性疾患である。CRMOの早期診断、治療、および長期経過観察は不可欠である。われわれは、関節痛、腫脹、びっこより左足首の骨痛が15日間続いた10歳の男児について述べる。プレーンX線写真とMRI検査では骨髄炎は診断できず、脛骨灌流と生検では感染と悪性腫瘍は陰性であった。4年後、再び右足首に同様の疼痛が出現した。再度の骨生検で反応性骨変化が認められ、骨培養は無菌であった。全身MRIで、両側下肢の長管骨、脊椎、胸骨に複数の増強性病変が認められた。CRMOと診断され、セレコキシブ、その後パミドロネート、インフリキシマブ、メトトレキサートによる治療が開始された。治療6ヵ月後、患者の歩行と疼痛は改善し、2年後にはCRMOは臨床的にも放射線学的にも寛解した。特筆すべきは、CRMOでよくみられる掌蹠膿疱性乾癬を発症したが、これは腫瘍壊死因子阻害によるものとは断定されなかったことである。

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