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神経発達障害および精神疾患における鉄欠乏と落ち着きのない睡眠・覚醒行動。

DOI:10.3390/nu16183064

アブストラクト

鉄欠乏症(ID)や不穏は、睡眠・覚醒障害(レストレスレッグス症候群(RLS)など)や神経発達障害(注意欠陥・多動性障害や自閉症スペクトラム障害(ADHD;ASD)など)と関連している。しかし、IDやレストレスを評価するための標準化されたアプローチは欠落している。われわれは、質向上/質保証プロジェクトのもと、睡眠/覚醒行動クリニックで収集された鉄の状態と家族の睡眠/ID歴のデータを検討した。落ち着きのなさは、患者と親の語り、および「臨床的不動化テストの提案」を通して調査した。199人の患者のうち、94%がIDであり、43%にIDの家族歴があった。ADHD(46%)とASD(45%)が一般的な疾患であり、慢性不眠症(61%)、睡眠呼吸障害(50%)、睡眠時随伴症(22%)があった。非調整分析では、IDの家族歴は家族性RLS(OR:5.98、=0.0002、[2.35-15.2])、不眠症/DIMS(OR:3.44、=0.0084、[1.37-8.64])、RLS(OR:7.00、=0.01、[1.49-32.93])、ASD患者では不眠症/DIMS(OR:4.77、=0.0014、[1.82-12.5])、RLS/PLMS(OR:5.83、=0.009、[1.54-22.1])、RLS(OR:4.05、=0.01、[1.33-12.3])、家族性RLS(OR:2.82、=0.02、[1.17-6.81])であった。IDおよび落ち着きのなさはADHDおよびASDの特徴であり、IDの家族歴は睡眠・覚醒障害のリスクを増加させた。これらの知見は、落ち着きのない行動をとる小児や青年において、IDを把握するために包括的な血液検査と家族歴を統合する必要性を強調している。

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