不完全型川崎病患者における陰嚢および陰茎の浮腫:症例報告と簡単な文献レビュー。
DOI:10.1186/s12887-024-05099-x
アブストラクト
背景:川崎病(KD)は中動脈血管炎であり、5歳以下の小児に好発する。冠動脈瘤の形成を予防するためには、迅速な診断とIVIGおよび中用量アスピリンによる治療が必要である。KDでは陰嚢の浮腫や紅斑がみられるが、ここでは陰茎の浮腫に加え、これらの特徴を有する不完全型川崎病の特徴的な症例を紹介する。
症例提示:2歳、ワクチン未接種のアフリカ系アメリカ人男性が、4日間の発熱、両側辺縁温存結膜炎、丘疹状発疹、片側ショット状頸部リンパ節腫脹、軽度の右手浮腫、陰嚢および陰茎浮腫と紅斑を呈した。検査値は、無菌性膿尿、ALT上昇、年齢相応の貧血、低アルブミン血症であった。不完全型川崎病と診断され、IVIGと中用量のアスピリンで治療された。心エコー検査で冠動脈瘤は陰性であった。症状は消失し、低用量アスピリン投与で自宅退院となった。2週間の経過観察では、難治性の川崎病の症状はなく、経過良好であった。
結論:本症例はKDにおける陰茎浮腫の特異な症例であり、我々の知る限り、文献的には報告されていない。川崎病における泌尿生殖器症状を理解することは、川崎病の適時診断と治療に役立つ。
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