中国東北部の小児における過活動膀胱の有病率とアレルギー関連危険因子。
DOI:10.3389/fpubh.2024.1415833
アブストラクト
目的:本研究の目的は、中国東北部の小児における過活動膀胱(OAB)の有病率とアレルギーに関連する危険因子を調査することである。
方法:2022年4月1日から2022年4月30日まで、中国東北部で過活動膀胱に関する地域調査を実施した。調査対象は5~14歳の小児で、質問票を用いた。合計1,394人の小児が登録され、その親には小児に関する基本情報を提供するための質問票への記入が求められた。その内容は、尿路感染症、尿路感染症、アレルギー性鼻炎、喘息または咳変型喘息、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー性結膜炎、蕁麻疹、便秘、注意欠陥多動性障害(ADHD)に関連しない緊急排尿の有無に関する詳細であった。OABの有病率を算出した。OABに関連する因子の分析にはカイ二乗検定を用い、その後、多因子分析のためのロジスティック回帰モデルに組み入れた。
結果:全体のOAB有病率は10.7%(1,121例中120例)であり、軽症47例(39.2%)、中等症71例(59.1%)、重症2例(1.7%)であった。OAB有病率は年齢とともに減少した(< 0.05)。OABに関連する危険因子は、アレルギー性喘息(OR = 1.87、95%CI: 1.12-3.13)、アトピー性皮膚炎(OR = 2.45、95%CI: 1.61-3.73)、アナフィラキシー性結膜炎(OR = 1.61、95%CI: 1.07-2.42)、蕁麻疹(OR = 1.93、95%CI: 1.40-2.66)であった。
結論:中国東北部の小児におけるOAB有病率は10.7%であり、その危険因子はアレルギー性喘息、アナフィラキシー性結膜炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎であった。アレルギーに関連する危険因子の同定は、OABの予防と治療に新たなアイデアを提供する可能性がある。