小児医療ポータル

GrowthRing

論文Pick Up

小児関連の海外論文翻訳ニュース

掲載日:

lncRNA遺伝子CHASERRの欠損による神経発達障害。

DOI:10.1056/NEJMoa2400718

アブストラクト

CHASERRはCHD2に隣接するヒトのロングノンコーディングRNA(lncRNA)をコードしており、この遺伝子はde novoの機能欠損変異により発達障害やてんかん性脳症を引き起こす。ここでは、CHASERR遺伝子座にde novo欠失を有する、症候性の早期発症神経発達障害を有する血縁関係のない3人の小児における知見を報告する。これらの小児は、重篤な脳症、共通の顔面異形、皮質萎縮、大脳低髄鞘化を有しており、CHD2ハプロ不全患者の表現型とは異なっていた。我々は、CHASERR欠失により、患者由来の細胞株におけるCHD2タンパク質の存在量が増加し、CHD2転写産物のシスでの発現が増加することを見いだした。これらの知見は、CHD2がヒト疾患において双方向の用量感受性を持つことを示しており、他のlncRNAコード遺伝子、特にメンデル性疾患に関連する遺伝子の上流にあるlncRNAコード遺伝子を評価することを推奨する。(国立ヒトゲノム研究所ほかから研究助成を受けた)。

会員登録すると原著論文へのリンクが表示されます。

<会員特典>会員登録いただくと当サイトにて掲載中のMedical*Online小児科論文フルテキストが毎月3報まで閲覧可能です。
PAGETOP

「GrowthRing」は、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師等)を対象に、小児医療に役立つ情報をあらゆる視点から集めて提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

このサイトのご利用に際しましては、「GrowthRing」のご利用条件が適用されます。

医療関係者の方は、一部コンテンツをご覧いただけます。

医療関係者ではない方