脳性まひ児の関連障害:ベトナムの病院をベースとした横断研究の結果。
DOI:10.1136/bmjopen-2023-075820
アブストラクト
目的:本研究の目的は、ベトナムの脳性麻痺児の脳性麻痺(CP)の関連障害とその相関を探ることである。
デザイン:病院ベースのサーベイランスを用いた記述的横断研究。
設定: 2017年6月から11月にかけて、ベトナムのハノイにある国立小児病院。
参加者:765人のCP患児を対象とした。
評価項目:CPの臨床的特徴、関連する障害(てんかん、知的障害、視覚障害、聴覚障害、言語障害)、およびそれらの相関を評価した。記述分析(中央値、IQR、割合)を行った。カテゴリー変数にはχ検定とフィッシャーの正確検定を用いた。単変量ロジスティック回帰および多変量ロジスティック回帰モデルを構築し、関連する障害を独立変数として含めた。
結果:小児の年齢中央値は1.7歳(IQR=2.7)であった。四肢麻痺が最も多く(69.5%)、46.5%がGross Motor Function Classification SystemレベルIV-Vであった。76.3%の小児が1つ以上の関連障害を有しており、最も多かったのは言語障害と知的障害であった(それぞれ59.1%と57.8%)。運動障害の重症度、CPのタイプ、母体および周産期因子(例えば、妊娠年齢、周産期窒息、CPの原因となった傷害の時期)は、関連障害のより高いリスクと関連していた。
結論:CP児は関連障害の負担が大きい。本研究で得られた知見は、適切なスクリーニングと介入の開発と実施に役立ち、CP患者やその社会経済的影響に対するこれらの障害の長期的な悪影響を軽減する。
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