Rapid Access Diagnostics for Asthma(RADicA):従来の検査と新しい検査を用いて喘息を診断するための最適な一連の検査を決定するための前向きコホート研究のプロトコール。
DOI:10.1136/bmjopen-2024-083908
アブストラクト
はじめに:喘息の診断は、しばしば症状の特徴的なパターンに基づいて行われる。そのため、診断ガイドラインでは通常、可変性気流閉塞の確認を含めることを推奨している。一連の客観的検査の使用を推奨するものもあるが、使用される検査、特定のカットオフ値、および指定された順序はまだ検証されていない。我々は、喘息の診断に最適なカットオフ値と一連の検査を決定することを目的とした。また、将来の診断経路に組み込むことが可能な小気道機能やバイオマーカーの新規検査の可能性を探る。
方法と解析:Rapid Access Diagnostics for Asthma研究は、英国グレーターマンチェスターのプライマリーケアおよびセカンダリーケアから募集した、「臨床医が喘息を疑った」症候性患者300人と健常対照者(3歳以上70歳未満)を対象とした観察研究である。症候性の参加者は、4回の中心的診察と1回の任意的診察を受ける。参加者は2回のベースライン検査を受け、一連の確立された検査(スパイロメトリー、気管支拡張薬可逆性、呼気一酸化窒素、在宅ピークフローモニタリング、気管支チャレンジテスト)と新しい検査を受ける。来院2の後、参加者は中用量吸入コルチコステロイドのモニター療法を6〜8週間受け、その後再検査を受ける。患者は、治療前後の全データ(新規検査を除く)を検討し、「専門家パネル」の意見(最低2名の呼吸器専門医)により喘息と診断される。健常対照者は、基準間隔を設定し、どの閾値が "正常 "値を構成するかについてのエビデンスが不足している新規検査の再現性係数を算出するために、2回の診察に出席する。主要エンドポイントは、喘息の診断に最適な診断経路を決定することである。
倫理と普及:本研究はGreater Manchester East Research Ethics Committee(18/NW/0777)の承認を得た。すべての参加者または保護者は書面によるインフォームド・コンセントを、小児は書面による同意が必要である。研究結果は専門誌に発表され、学会やAsthma and Lung UK(www.asthmaandlung.org.uk)の協力を得て広く普及される。
試験登録番号: ISRCTN11676160。
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