医療従事者における先天性サイトメガロウイルスの認識とスクリーニング実施に関する全国調査。
DOI:10.1016/j.ijporl.2024.112150
アブストラクト
目的:先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染は、母体-胎児間のCMV感染に起因し、母子の健康に大きなリスクをもたらす。先天性ウイルス感染症の中で最も蔓延しており、この疾患の予防と管理は医療従事者の知識と意識に大きく依存している。
方法:本断面調査は2023年3月1日から2023年8月31日にかけて、サウジアラビアの各都市にある複数の第3次医療施設で実施された。多様な専門分野の医療従事者400人を対象に、先天性CMV感染に対する理解と認識を評価した。本研究では、構造化質問票を利用して知識レベルの評価、人口統計学的データの取得、および意識に影響を及ぼす因子の特定を行った。
結果:参加者の約84%が "低 "知識であった。産科医と婦人科医はより高い知識を示した。専門性、年齢、職業経験などの要因が知識レベルに大きく影響した。さらに、多くの医療従事者は、同業者の間でCMVに関する情報や認識が不足していると認識していた。
結論:先天性CMV感染は、深刻な結果をもたらす可能性のある公衆衛生上の大きな問題である。本研究では、特に専門外の医療従事者における知識の格差が明らかになり、的を絞った教育プログラムや集中的な啓発活動の必要性が強調された。専門性、年齢、経験などの重要な因子は、現在進行中の知識格差に対処することの重要性を強調しており、CMV感染に関連する課題を軽減するための継続的な努力の必要性を強調している。