山火事の季節に農家で働く両親のストレス要因。
DOI:10.1186/s12889-024-20671-x
アブストラクト
背景:山火事の季節の厳しさは、太平洋岸北西部の農業労働者家族が育児、仕事、個人的健康のバランスをとる上で直面するストレス要因を増幅させる。安全で利用しやすい保育所の不足は、Covid-19の大流行以前から農業労働者の親にとっての課題であり、子どもを家に残すか、仕事に連れて行くか、保育所に預けるかのリスクと利益を天秤にかけなければならない山火事の季節には特に懸念される。本研究では、育児と仕事の両立のストレス要因や、山火事の季節に子どもが煙にさらされることへの懸念が、農業従事者の親のウェルビーイングや職場での欠勤・出勤にどのような影響を与えるかについて述べる。
方法:この両立が農家の親に与える影響を理解するため、ワシントン大学の研究者はウェナチーの家族教育促進コミュニティと協力し、20人の農家の親と面接を行い、コミュニティ内で2つのタウンホールディスカッションミーティングを共催した。
結果:インタビューから6つの質的なテーマが浮かび上がった。農民の親たちは、家族を守るための準備が家庭で十分にできていないと感じるとともに、自分たちの健康を守るための十分な資源が職場で提供されているとも感じていない。タウンホールイベントを通じて、口頭でのメッセージや語りかけが効果的であり、喜ばれるコミュニケーション手段であることを学んだ。
結論:全体として、煙害の悪化に備えるためのメッセージングと効果的なコミュニケーションが、農作業従事者コミュニティの間で不足していることがわかった。今後の研究では、煙の季節やそれ以降に、労働者とその家族の健康を守るために埋めなければならないメッセージとコミュニケーションのギャップを取り上げる予定である。