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ホプキンス症候群:集中治療室における衰弱の珍しい原因。
DOI:10.1016/j.pediatrneurol.2024.11.006
アブストラクト
背景:ホプキンス症候群は、喘息危機の後に小児が発症する、病態生理が解明されていない稀なポリオ様症候群である。
方法:10歳の女児が重度の喘息発作の後、集中治療室に入院し、5日間人工呼吸を必要とした。意識回復後、非対称性弛緩性麻痺が出現した。神経軸MRIでは、前腰椎根に造影増強が認められ、増強はT11レベルを起点とし、軸位系列では下方に進展していた。神経伝導検査では、左の脛骨神経と腓骨神経に複合筋活動電位が認められず、知覚神経活動電位は保たれていた。
結果:喘息クリーゼの後に急性に発症したポリオ様症候群と最も一致する患者の臨床表現型から、ホプキンス症候群と診断した。
結論:ホプキンス症候群はまれなポリオ様症候群であり、おそらく過小診断されており、運動予後も不良である。