ORPHEE:血友病Bの青年期/成人患者におけるrIX-FP予防投与に関する実臨床試験
DOI:10.1111/ejh.14357
アブストラクト
目的:フランスにおける血友病B患者における遺伝子組換え第IX因子アルブミン融合蛋白(rIX-FP)の有効性と安全性を評価する。
方法:2021年12月から2024年2月にかけて、rIX-FPへの切り替え前後の投与頻度、1週間の投与量、出血に関するデータを収集した。年率換算(自然)出血率[A(s)BR]は、6ヵ月以上追跡した予防投与中の患者においてのみ算出した。
結果:この中間解析では12歳以上の患者77例に焦点を当てた;62例(81%)が重症HBであった。rIX-FPに切り替えた後の点滴間隔は14(7-14)日であった。1週間の投与量は43(35.5-53)IU/kgであった。18.2ヵ月(12.3-21.9ヵ月)の追跡調査におけるABRは0.5(0-1.9)、AsBRは0(0-0.7)であった(n=63)。rIX-FPの予防的有効性は65/68例(95%)で「Excellent」/「Good」と判定された。rFIXFcによる前治療を受けた43人の患者のうち、21人は点滴間隔をrFIXFcの7日(7-11日)からrIX-FPの14日(7-14日)に延長した。33/43人(77%)は、1週間の第IX因子(FIX)消費量を59.95(46.35-77.93)から42.5(35.88-50.25)IU/kgに減らした。患者は出血に対する良好な防御を維持した。
結論:この解析により、rIX-FPに切り替えることで、良好な出血予防効果を維持しながら、注射頻度とFIX消費量を減らすことができることが確認された。