重度知的重複障害児の健康問題:スコーピング・レビュー。
DOI:10.1007/s00431-024-05876-x
アブストラクト
未分類:本研究の目的は、重度知的重複障害(PIMD)児の健康問題を調査し、分類することである。5つの電子データベース(PubMed、Embase、Medline、PsychInfo、Web of Science)において、PIMDを有する小児の健康問題について記述した査読付き研究を含むスコープレビューを行った。PIMDに関する論文は、重度または重度の知的障害(IQ/DQ<35または発育年齢<24ヵ月)および重度/重度の運動障害(GMFCS IV/V、歩行不能/支えがないと歩けない、または粗大運動機能測定(GMFM-66)スコア<40)を有する小児について言及している場合に含めることとした。健康問題は、文献と著者らの経験に基づいて11の異なるカテゴリーに分類された。介護者から報告された健康問題と医療専門家によって診断された健康問題の両方が含まれた。JBIチェックリストの推奨事項を用いてデータ抽出ツールを作成した。レビューには22の研究が含まれ、全論文の総患者数は894人であった。PIMDの小児で最も多く報告された健康問題は、てんかん、呼吸器感染症、摂食障害、GERD、側湾症、視覚障害であった。PIMDの定義や用語は統一されていなかった。
結論:本総説の研究は幅広い健康問題を対象としており、全領域に焦点を当てた研究は少数であった。PIMDの子どもについての知識が不足していることから、健康問題の有無、発症年齢、適切な治療法についてさらなる研究が必要である。健康問題の認識、早期発見、治療は、PIMDの子どもの医療と生活の質を最適化する可能性がある。
重度知的重複障害児(PIMD)には、重度の知的障害と運動障害があり、様々な合併症がある。- 子どもたちはしばしば病院を訪れ、提供されるケアは複雑で断片的である。
新しい点:-PIMDの子どもたちは様々な健康問題を抱える。- PIMDの子どもの健康問題の治療についてはほとんど知られていない。