掲載日:
減弱型多硫酸化酵素欠損症の症例に基づくバイオマーカースクリーニングと遺伝子解析の相補性
DOI:10.1007/s13353-024-00936-2
アブストラクト
多重スルファターゼ欠損症(MSD)は、細胞内スルファターゼの活性化異常によって引き起こされる超希少リソソーム疾患であり、ムコ多糖症、スフィンゴ脂質症、その他のスルファターゼ欠損症の臨床的特徴を併せ持つ。本症例は自閉症スペクトラム障害(ASD)に関連する摂食困難を呈した乳児であり、生後10ヶ月で次世代シークエンシング(NGS)によりMSDと診断された。乾燥血液スポット(DBS)検体で得られた生化学的検査結果は一貫性を欠き、同定された病原性SUMF1変異を考慮するとMSDを示唆するものではなかった。しかし、生後20ヶ月時の追跡検査でDBS中のスルファチド濃度上昇が明らかとなった。本症例が示すように、スクリーニング法として日常的に用いられる生化学検査は、特に軽症/減弱型表現型において偽陰性結果のリスクを有することに留意すべきである。
新規会員登録
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
