コロンビアの1歳から17歳および18歳から59歳の小集団における喘息症状に関連する因子:「コロンビアにおける喘息およびその他のアレルギー疾患の有病率2009-2010」調査の二次分析。
DOI:10.15586/aei.v53i1.1122
アブストラクト
背景:慢性炎症性肺疾患である喘息は、身体障害、医療資源への需要、生活の質の低下の主な原因の一つである。症状の存在や発症を抑えるためには、喘息に関連する危険因子を特定することが必要である。
目的:本研究の目的は、コロンビアの6都市において、小児、青年、成人の2つの下位集団を対象に、喘息症状と複数の可能性因子との関連を検討することである。
材料と方法:本研究は、2009年と2010年にコロンビアで実施された喘息とその他のアレルギー疾患の有病率の二次分析として行われた横断研究に基づく観察分析的症例対照研究である。各集団について加重ロジスティック回帰を行った。
結果:横断調査の対象者5978人のうち、747人が症例、3109人が対照と同定された。喘息の有病率は小児・思春期集団で30.8%、成人集団で14.7%であった。調査された様々な因子のうち、小児・青年期の喘息症状と関連するものは、喘息の家族歴(OR 2.4;95%信頼区間1.3-4.7)および鼻炎(OR 2.0;95%信頼区間1.1-3.6)、月に1回以上のアセトアミノフェン摂取(OR 3.6;95%信頼区間2.1-6.2)、家庭での鳥の存在(OR 2.0;95%信頼区間1.1-3.8)であった。食物摂取については、果物摂取(OR 3.8;95%CI 1.1-12.7)であった。成人では、有意な関連を示した因子は、アレルギー性疾患の家族歴(鼻炎 OR 3.3;95%CI 2.3-4.6)、アトピー性湿疹(OR 4.4;95%CI 2.8-7.0)、喘息(OR 1.8;95%CI 1.3-2.6)であった。6)、月1回以上のアセトアミノフェン摂取(OR 2.0;1.5-2.8)、家庭での犬の存在(OR 1.4;95%CI1.03-1.8)、副流煙への暴露(OR 1.7;95%CI1.2-2.2)、日中の排気ガスへの暴露(OR 1.7;95%CI1.04-2.7)であった。
結論:我々の所見は、異なる文化的、環境的、家族的要因が小児および青年における喘息症状と関連していること、そしてこれらの関連は男女ともに明らかであることを示唆している。