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2021年、パキスタン、シンド州カラチの高リスク地域におけるヘルスキャンプのサービスと効果に対する地域住民の受容。

DOI:10.3389/fpubh.2024.1498016

アブストラクト

はじめに:保健キャンプは、恵まれない地域で基本的な保健サービスを提供するために実施される。本研究は、パキスタンのカラチにおけるポリオ・プログラムの高リスク地域におけるヘルスキャンプのコミュニティ受容性と有効性を明らかにするために実施された。

調査方法:この横断調査は、シンド州カラチの4地区のハイリスク・ユニオンカウンシル(HRUC)のヘルスキャンプ会場で実施した。調査は、2021年6月、8月、10月のポリオ予防接種キャンペーン後に3回に分けて実施した。6月と8月には8つのHRUCで保健キャンプが開催され、10月には33の組合議会に範囲が拡大された。すべての保健キャンプで、基本的な保健サービス、母子保健サービス、定期予防接種が提供された。

結果:6月877人、8月367人、10月383人が調査に参加した。利用した主なサービスは、医師による診察(6月64%、8月79%、10月78%)、小児予防接種(6月58%、8月55%、10月69%)、栄養サポート(6月34%、8月17%、10月17%)。子どもの予防接種率は、6月の80%から、8月は86%、10月の保健キャンプ巡回では96%に上昇した。また、ポリオ・チームからの経口ポリオ・ワクチンの接種を門前払いしている保護者のうち、6月の保健キャンプで48人(81%)、8月の保健キャンプで8人(80%)、10月の保健キャンプで13人(87%)の子どもたちが予防接種を受けた。

結論:保健キャンプは、ポリオ・プログラムの評判をカラチの高リスク地域の恵まれない人々の間で高める上で、重要な役割を果たした。定期的な予防接種サービスとともに、常設の医療施設、安全な飲料水へのアクセス、適切な廃棄物処理、母子保健サービスなどの公衆衛生サービスを提供することは、予防接種と全体的な保健成果を向上させ、地域社会の信頼を強化するための重要なステップである。

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