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妊娠糖尿病女性における胎児の性別が新生児転帰に及ぼす影響:系統的レビューとメタアナリシス。

DOI:10.1186/s12884-025-07250-7

アブストラクト

背景:妊娠糖尿病(GDM)妊婦における胎児の性別と新生児転帰の関係に関する研究は限られており、既存の知見では一貫した結果が得られていない。したがって、本研究の目的は、GDMを有する母親における胎児の性別が新生児の転帰に及ぼす影響を調査することである。

方法:PubMed、Cochrane Library、Scopus、Web of Science、SID(ペルシア語データベース)、Embaseの6つのデータベース(2025年1月1日まで)を系統的に検索した。対象研究の質は、Newcastle-Ottawa Quality Assessment Scaleを用いて評価した。サブグループ解析では、主要アウトカムについてレトロスペクティブコホートとプロスペクティブコホートを区別した。感度分析は、プール結果の頑健性を評価するためにleave-one-out法を用いて行った。さらに、母体の年齢、妊娠中の体重増加、男女両方の乳児のBMIを考慮したメタ回帰分析を行った。

結果:スクリーニングされた702の研究の中から、12の観察研究が解析に含まれた。その結果、巨大児率(RR 1.47、95%CI 1.23~1.77、6研究、新生児121,230人、p<0.0001)、帝王切開分娩(RR 1.05、95%CI 1.03~1.06、6研究、新生児127,704人、p<0.0001)、妊娠月齢に比して大きい(LGA)(RR 1.21、95%CI 1.08~1.36、6研究、新生児16,860人、p<0.0001)率が有意に増加することが明らかになった。36、6研究、16,863新生児;p<0.0001)、small for gestational age(SGA)(RR1.14、95%CI1.05~1.25、6研究、16,863新生児;p=0.002)、および5分アプガースコア7未満(RR1.26、95%CI1.11~1.43、2研究、104,881新生児;p=0.0003)は、女性新生児と比較して男性新生児で認められた。しかし、早産(p = 0.86)、黄疸(p = 0.75)、1分間アプガースコア7未満(p = 0.08)の割合は、GDM女性における新生児の男女間に有意差はなかった。

結論:この所見から、GDMの場合、男性新生児は特定の有害転帰を経験するリスクが高いことが示唆される。GDM女性とその新生児のケアと管理を改善するために、個別の介入とガイドラインを確立するためのさらなる研究が必要である。

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