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小児COVID-19ワクチン接種に対するパンデミックの終息:レバノンの2つの3次病院における横断調査。

DOI:10.1007/s44197-025-00364-3

アブストラクト

背景:この観察的前向き横断研究は、COVID-19パンデミックの最後の4ヶ月間に実施された。

方法:2023年1月4日から5月16日まで、ベイルートの2つの3次医療センター、アメリカン大学ベイルート医療センター(AUBMC)とセントジョージ病院大学医療センター(SGHUMC)で保護者を対象に調査を行った。

結果:本研究には950人が参加し、主に30~49歳の母親(79.6%)、高学歴の親(母親の69.8%、父親の62.2%が大卒)であった。小児期の定期予防接種は98.3%と高い支持を得たが、小児用COVID-19(56.4%)にはかなりのためらいがあった。9.4%だけが、対象となる子供全員にワクチンを接種していた。親の主な懸念は、ワクチンの安全性と検査不足の認識であった(p < 0.001)。その他の要因は、親の性別、ワクチン接種の状況、子供の年齢であった。調整モデルでは、母親がワクチンを受け入れる割合が高かった(AOR:1.746[1.059-2.878]、p=0.029)。同様に、COVID-19ワクチンを接種した親(AOR:2.703、p<0.001)および12~17歳の子どもを持つ親(AOR:4.450、p<0.001)は、ワクチン受容率が高かった。

結論:本研究の結果は、小児用COVID-19ワクチンの世界的な接種経験が2年以上あるにもかかわらず、小児用COVID-19ワクチン接種に対するためらいが依然として高いことを示している。小児用COVID-19ワクチン接種の安全性と有効性についての認識を高めることは、このためらいに対処し、COVID-19が子どもの健康と幸福に与える影響を軽減することになるであろう。

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