ブラジルの市町村におけるワクチンで予防可能な疾病の感染リスクの分類:2023年に保健省が提案したワクチン接種と複数ワクチン接種の国民運動前後の比較分析。
DOI:10.1186/s12889-025-21711-w
アブストラクト
目的:ブラジルの市町村において、保健省が提唱した「予防接種・多接種全国運動」の前後における、ワクチンで予防可能な疾病の感染リスクの分類を分析すること。
方法:本研究は、2歳未満児に推奨される10種類の免疫生物学的ワクチンの接種率、脱落率、接種率の均質性(HCV)に関する二次データを用いた疫学的、生態学的研究である。本研究の目的は、ブラジルの2022年と2023年を比較することである。2022年と2023年のブラジルの市町村におけるワクチン接種率指数(VCI)、HCV、脱落率(DR)を評価した。市町村は、保健省によって提案された戦略の前後で、ワクチンで予防可能な疾患の感染に関するリスク層に分類された。
結果:水痘ワクチンを除くすべてのワクチン接種率(VC)の中央値が上昇した。HCVに関しては、2022年にはブラジルの自治体の27.99%が適切(70%以上)と分類され、410(7.36%)がすべてのワクチンでHCV100%を達成した。2023年には、34.90%の市町村が適切(70%以上)と分類され、その中で582(10.46%)がすべてのワクチンで100%のHCVを達成した。ワクチンで予防可能な疾患の感染リスク分類では、ブラジルは2022年に72.01%の市町村が高リスクまたは超高リスクに分類されたが、2023年には65.13%に減少した。低リスクまたは非常に低リスクに分類された自治体については、2022年には11.27%がこのカテゴリーに分類され、2023年には18.12%に増加した。
結論:本研究は、VCサーベイランスが、2023年に保健省によって開発された「質の高い予防接種活動のためのマイクロプランニング」の方法論とともに、科学否定論とCOVID-19パンデミックによって妨げられていた予防接種活動の再開に重要な役割を果たしたと結論づけた。