小児医療ポータル

GrowthRing

論文Pick Up

小児関連の海外論文翻訳ニュース

掲載日:

フランスにおけるSARS-CoV-2流行時の社会的接触パターンの変化:SocialCov調査の結果。

DOI:10.1186/s12879-025-10611-4

アブストラクト

背景:フランスでは2020年から2022年にかけて、SARS-CoV-2の蔓延を抑制し、COVID-19の医療負担を軽減するために、住民の接触を減らすための戸締まり、外出禁止令、場所閉鎖などの非薬事的措置が実施された。また、パンデミックへの対応として、個人の行動も変化した。ここでは、社会的混合に対するこれらの介入の短期的および長期的影響をよりよく理解するために、2020年12月から2022年5月までのフランスにおける接触者の推移を特徴付けるSocialCov調査の結果を示す。

方法:2020年12月から2022年6月にかけて、政府系アプリケーションTousAntiCovidを通じて、6回の独立したコミュニケーション・キャンペーンでアンケートを実施した。参加者は、前日の社会的接触について、接触者の年齢、場所、時間、タイプ(物理的/会話的)を含む詳細な情報を求められた。

結果:6つのキャンペーン期間中、44,396人が調査に参加し、合計300,735人と接触した。接触パターンは、国家的な緩和措置の漸進的な緩和とともに、時間の経過とともに強く変化した。フランス人集団の接触回数は、2020年12月の1日平均5.3回から、2022年5月には9.7回に増加した。混合パターンは、参加者の年齢、休日、週末に影響された。医療従事者は、勤務中に平均18.4回接触しており、他の従事者の約2倍であった。報告されたリスク認知は2年間を通じて変化した。

結論:結果は、フランスにおける2020年から2022年にかけての接触の変遷を詳細に示している。時間経過に伴う接触密度の大きな変化に加え、本研究は、年齢、雇用、週末/休暇期間による接触パターンの強い異質性を浮き彫りにした。ここで提供された接触行列は、複数の非薬物的対策の実施に関連して、呼吸器病原体の年齢層別伝播モデルに情報を提供するために使用することができる。

会員登録すると原著論文へのリンクが表示されます。

<会員特典>会員登録いただくと当サイトにて掲載中のMedical*Online小児科論文フルテキストが毎月3報まで閲覧可能です。
PAGETOP

「GrowthRing」は、日本国内の医療関係者(医師、薬剤師、看護師等)を対象に、小児医療に役立つ情報をあらゆる視点から集めて提供しています。国外の医療関係者、一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

このサイトのご利用に際しましては、「GrowthRing」のご利用条件が適用されます。

医療関係者の方は、一部コンテンツをご覧いただけます。

医療関係者ではない方