COVID-19小児患者の胸部X線で何を見るべきか:コロンビアのコホートからの知見。
DOI:10.1002/ppul.27495
アブストラクト
背景:SARS-CoV-2は、ワクチン接種の進歩やパンデミックからエンデミックへの移行にもかかわらず、特に小児を中心に依然として医療上の問題を引き起こしている。このような状況において、胸部X線などの画像診断は患者の初期治療に極めて重要である。本研究の目的は、2020年4月から2021年11月までにコロンビアでSARS-CoV-2感染が確認された小児患者における放射線所見の特徴を明らかにするとともに、集中治療室への入院を含む臨床像を記述することである。
方法:コロンビアにおいて、SARS-CoV-2感染が確認され、入院後72時間以内に胸部X線検査を受けた生後29日~17歳の小児患者を多施設でコホート化した。2つのグループに分かれ、4人の放射線科医が画像を評価した。5人目の放射線科医がすべてのX線画像を検討し、その後、これらの読影結果を用いてカッパ係数を算出し、他の放射線科医間の不一致を解決した。結果は入院から集中治療まで比較された。
結果:分析対象は392例で、年齢中央値は2歳、その大部分(42%)は乳児であった。X線写真の68%は正常であった。気管支周囲の肥厚と間質性混濁が最も一般的な異常所見であり(59%)、次いで肺胞混濁(12%)であった。所見の88%は両側性であった。われわれのコホートでは、気管支周囲の肥厚はPICUに入室した人工呼吸不全の患者に最もよくみられたX線学的パターンであった。観察者間の一致度は、気管支肥厚では低かったが(κ=0.1)、コンソリデーションと肺胞混濁では高かった(それぞれκ=0.4と0.5)。
結論:SARS-CoV-2の小児患者において、X線所見は非特異的であり、観察者間の一致はわずかである。コンソリデーションと肺胞混濁はより高い一致を示したが、臨床像を反映していないようであった。したがって、われわれの結果は、胸部X線検査が小児のCOVID-19の重症度を決定するのに有用でないことを示唆するものである。さらなる調査が必要である。
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