米国移民健康診断における結核感染検査に対する生ワクチン接種の影響:ワクチンが偽陰性結果を引き起こしているのか?
DOI:10.1093/cid/ciaf129
アブストラクト
背景:生ワクチン接種後4週間はツベルクリン皮膚テスト(TST)やインターフェロン-γ放出試験(IGRA)の実施が推奨されない。これらのワクチンは偽陰性結果のリスクを高めると考えられているためである。
方法:2014年から2022年にかけて、海外で必須の健康診断と生ワクチン(麻疹、おたふくかぜ、風疹、経口ポリオ、水痘)の接種を受けた2~14歳の米国行きの移民・難民児童158,484名のTSTおよびIGRA結果を遡及的に分析した。 ロジスティック回帰モデルを構築し、検査陽性率とワクチン接種との関連性を、重要な期間(生ワクチン接種後1~28日)とそれ以前・以後の期間で比較評価した。調整変数として性別、年齢層、検査実施国、その他の要因を組み入れた。
結果: 陽性結果の割合および調整済み陽性オッズ比は、臨界期間中に検査を受けた小児(4.6%)が、その後(3.5%)または前(3.3%)に検査を受けた小児よりも高かった (1.26[1.13-1.41])。 陽性結果の割合および陽性TSTの調整オッズも、臨界期間中に検査を受けた小児(15.7%)の方が、検査後(7.2%)(調整オッズ比 2.40 [95%信頼区間 1.79-3.22])または検査前(6.6%) (3.81 [2.80--5.18])。結論: 生ワクチン接種直後のTSTおよびIGRA偽陰性結果への懸念は、本知見では支持されない。むしろ、ワクチン接種後臨界期間に検査を受けた小児において陽性結果がわずかに増加する傾向が認められ、検査遅延の必要性に疑問を呈するものである。
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