残存音声障害に対するバイオフィードバック療法は、運動療法よりもR音の獲得が速い:無作為化比較試験の主要評価項目。
DOI:10.1044/2025_JSLHR-24-00909
アブストラクト
目的:残存性発音障害(RSSD)は有病率の高い疾患であり、子どもの学業や社会活動への参加を制限し、全体的なウェルビーイングに悪影響を及ぼす可能性がある。これまでの研究では、視覚的バイオフィードバックがRSSDに対する有望な治療法として報告されているが、研究デザインの限界やサンプルサイズの小ささにより、その有効性については結論が出ていない。
方法:事前登録されたランダム化比較試験において、アメリカ英語の /ɹ/ に障害のあるRSSD患児108名(9~15歳)を、視覚的バイオフィードバック(超音波型と視覚・聴覚型に細分化)を組み込んだ治療群、または現在の言語療法におけるベストプラクティスに沿った運動ベースの治療を比較対照群として無作為に割り付けた。 聴覚的指標(第2フォルマントと第3フォルマントの距離。知覚的に正確な/ɹ/ではこの距離が短い)を用いて、各参加者が割り当てられた条件における治療開始後3回のセッションでの進捗を定量化した。治療の初期段階に焦点を当てたのは、運動学習の原理に基づくものである。パフォーマンスフィードバックの一種であるバイオフィードバックは、新しい発話運動計画の初期習得段階において最大の効果を発揮すると期待される。
結果:線形混合効果回帰モデルにより、治療法とセッションの間に統計的に有意な交互作用が明らかになった。両群とも時間の経過とともに進歩が見られたが、進歩の速度は運動ベースの治療と比較して、バイオフィードバック群で有意に速かった。超音波バイオフィードバックと視覚・音響バイオフィードバックの間には、統計的に有意な差は認められなかった。
考察:この大規模無作為化比較試験は、バイオフィードバックがRSSD(発音障害)の児童によるアメリカ英語の/ɹ/の習得を助けることができるという、これまでの小規模研究の結果を裏付けるものである。関連研究では、全治療終了後の参加者の一般化学習を比較する予定である。
補足資料:https://doi.org/10.23641/asha.29971501.
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