小児患者における先天性高インスリン血症およびインスリン腫手術後の術後合併症
DOI:10.1007/s00383-025-06191-8
アブストラクト
目的:小児患者におけるHI手術後の合併症を体系的に記述すること。方法:本単施設後方視的研究では、総合合併症指数(CCI)、Clavien-Dindo分類(CDC)、Clavien-Madadi分類(CMC)に基づき、合併症の発生率と重症度を系統的に分析した。対象は、2010年1月1日から2024年10月1日までにデンマーク・オーデンセ大学病院で、小児膵臓腫瘍(N=68)または小児インスリン腫(N=6)に対し合計89件の手術を受けた74例である。
結果:局所性CHIの外科的治療を受けた患者は、拡散性CHIの平均CCIスコア26.3に対し平均10.8と良好な手術成績を示した(p=0.0018)。小児インスリン腫の外科的治療では平均CCIスコア28.9であった。全症例群において最も頻度の高い合併症は術後感染(29%)であり、次いで胃排出遅延(20%)であった。術後膵瘻発生率は11%であったが、臨床的に意義のあるものは3.4%のみであった。手術処置の8%でCMDグレードIIIb以上の合併症が認められた。
結論:小児CHIまたはインスリン腫に対する手術は複雑であるが、大多数は順調に回復した。ただし重篤な合併症(CMDグレードIIIb以上)は8%に認められた。小児HI手術においては、前向きかつ体系的な術後合併症スコア評価の実施が推奨される。
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