尿中テトラグルコシド排泄量:肝グリコーゲン蓄積症におけるバイオマーカーとしての有用性
DOI:10.1016/j.ymgme.2025.109263
アブストラクト
はじめに:尿中テトラグルコシド(Glc4)排泄量の増加は、グリコーゲン代謝異常と関連している。Glc4は従来型筋型グリコーゲン蓄積症(GSD)II型における確立されたバイオマーカーであるが、肝型GSDにおける排泄量に関するデータはほとんど存在しない。
方法:肝GSD患者99名(診断検査時(治療前)のGlc4検体採取患者9名、肝移植後のGlc4検体採取患者5名を含む)の日常診療中に採取した尿中Glc4検体について、単施設後方視的解析を実施した。
結果: 診断時点でGlc4排泄量が増加していたのは、GSD IIIa 1/1例、GSD IXa 3/3例、GSD IXa女性保因者1/2例、GSD IXb 0/1例、ファンコニ・ビッケル症候群2/2例であった。 診断検査で検体採取された9例中8例では、その後の経過観察検体が利用可能であり、GSD管理開始後、8例全てでGlc4排泄量が減少し、8例中6例では最終経過観察時点でGlc4排泄量が基準範囲内であった。 モニタリング段階におけるGlc4サンプルの分析では、治療にもかかわらず、GSD Ia(17/27)、Ib(6/10)の大半、およびGSD IIIa(19/19)、GSD IIIb(4/4)、IXc(1/1)の全患者でGlc4排泄量が高値であった。 対照的に、臨床経過観察中にグルコシルコハリン4(Glc4)排泄量の増加が観察されたのは、GSD IV(6例中1例)、GSD VI(2例中1例)、IXa(19例中4例)、IXa女性保因者(1例中0例)、IXb(2例中0例)、ファンコーニ・ビッケル症候群(4例中2例)の患者ではより少なかった。 GSD Ia および GSD Ib 患者における肝移植後、Glc4 排泄は正常化した。
結論:尿中Glc4は、診断検査およびモニタリング段階の両方において、肝GSD患者にとって有用な追加バイオマーカーとなり得る。今後の研究では、薬物開発における反応バイオマーカーとしてのGlc4の役割を追加的に評価することが可能である。要約:尿中Glc4は、診断検査およびモニタリング段階の両方において、肝GSD患者にとって有用な追加バイオマーカーとなり得る。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
