イスラエルにおける結節性痒疹患者4,197名を対象とした併存疾患と医療利用の実態:横断的集団ベースの分析
DOI:10.1111/ijd.70107
アブストラクト
背景:結節性痒疹の患者は、併存疾患による大きな負担を抱えており、包括的なケアアプローチが必要とされている。本研究では、結節性痒疹、その併存疾患、および医療利用のパターンとの関連性を明らかにすることを目的とした。
方法:イスラエル最大の医療保険組織であるクラリット・ヘルス・サービスの電子医療データを用いて、人口ベースの横断研究を実施した。 2000年から2022年の間に結節性痒疹と診断された全データベース登録者のデータを抽出した。データは、プライマリケアや病院の診療記録、検査データ、画像診断結果など、様々な情報源から収集された。4,197名の結節性痒疹患者と、年齢、性別、社会経済的地位、民族性をマッチングさせた40,771名の対照群を比較した。 併存疾患のオッズ比(OR)を算出するためにロジスティック回帰分析を用いた。また、医療利用状況および薬剤請求データについても分析を行った。
結果:本研究には4,197名の結節性痒疹患者が対象となった。結節性痒疹は、主にアトピー性皮膚炎(オッズ比[OR]5.74、99.5%信頼区間[CI]: 4.85-6.80、p < 0.001)、慢性腎不全および透析(OR 1.41、99.5% CI: 1.15-1.72、p < 0.001)、ならびに多種多様な精神疾患との間に強い関連性が認められた。結節性痒疹患者では、医療利用および薬剤請求が増加していた。
結論:本研究は、結節性痒疹患者における著しい併存疾患の負担を浮き彫りにし、包括的なケアアプローチの必要性を強調している。また、心理的スクリーニングの重要性を示唆するとともに、結節性痒疹およびその関連疾患が医療利用に与える負担を明らかにした。結節性痒疹の病因および全身的な関連性を考慮した治療戦略に関するさらなる研究を含む今後の研究が求められる。
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