ヒトパピローマウイルスワクチンを接種した女性を対象とした子宮頸がん検診の頻度に関する比較試験。
DOI:10.1002/ijc.70229
アブストラクト
ワクチン接種者における子宮頸がん検診の頻度は、これまで研究されてこなかった。主要な危険因子である発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)は、ワクチン接種により減少傾向にある。本報告では、思春期早期にHPVワクチンを接種した女性を対象に、子宮頸がん検診の頻度に関する有効性を評価した試験(NCT02149030)について報告する。 2013年、2007年から2010年の間に12~15歳でHPV16/18ワクチンを3回接種した、1992~1995年生まれの女性5,626名を対象に、地域ランダム化ワクチン接種試験 (NCT00534638)において、2007年から2010年の間に12~15歳でHPV16/18ワクチンを3回接種した1992~1995年生まれの女性5,626名が、22歳の時点で、生年月日が偶数の場合は高頻度の細胞診に基づく子宮頸がん検診(アームA1)に、奇数の場合は低頻度の細胞診に基づく子宮頸がん検診(アームA2)に割り当てられた。 18歳でHPV16/18ワクチンの接種を受けた1,333人の女性が、低強度スクリーニング群(アームA3)の安全性評価に参加した。 6年間にわたり低度の細胞診異常が認められなかった低強度スクリーニングを、当時フィンランドで採用されていた標準的な高強度スクリーニングと比較した。細胞診所見およびHPV陽性率の有病率は、22歳、25歳、28歳時点で算出された。参加者における組織病理学的に確認された直近の子宮頸がん前駆病変(HSIL/CIN2+)のハザード比について、低強度スクリーニング群と高強度スクリーニング群の間で比較を行った。 CIN2+の全体的な発生率は、アームA1(0.70%)とアームA2(0.66%)で同等であり、28歳時の対応するハザード比は0.97(95%信頼区間、0.50-1.88)であった。 28歳時点で、12~15歳のHPVワクチン接種済み女性では、18歳のHPVワクチン接種済み女性と比較して、ワクチン対象型であるHPV 16/18型の発生率が最大88%減少していた。結論として、低頻度の子宮頸がん検診を受けたHPVワクチン接種済み女性におけるCIN2+のリスクは、高頻度の検診を受けた女性と同程度であった。これは、発がん性HPVの減少によるものと考えられる。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
