拡大対象検査が先天性サイトメガロウイルス早期発見の向上に果たす役割:コホート研究
DOI:10.1097/INF.0000000000005030
アブストラクト
背景:新生児先天性サイトメガロウイルス(cCMV)スクリーニングの普遍的実施に関するコンセンサスが得られていない状況下で、各施設は新生児聴覚スクリーニング(NHS)から紹介された乳児を対象とした検査戦略を採用している。本研究では、cCMV検出における拡大cCMV検査プロトコルの影響、各種検査適応の診断的有用性、および感音性難聴を有する乳児の発生率を評価することを目的とした。
方法: シェバ医療センターで出生した乳児の聴覚学的・医学的記録を6年間にわたり調査した。対象はNHS紹介、妊娠中のCMV感染を示唆する母体血清検査結果、および/または臨床症状に基づき生後21日以内にcCMV検査を受けた乳児である。診断は唾液DNA検査に基づき、尿検査で確定した。
結果:拡大検査基準を満たした3541例(全63,404例出生児の5.6%)のうち、3418例がcCMVスクリーニングを受けた。 cCMV陽性例175例は、コホートの5.1%[95%信頼区間(CI):4.4-5.9]、全出生児の0.3%(95% CI:0.2-0.3)を占めた。 母体血清転換が最も頻度の高い検査適応(55.7%)であり、cCMV診断率も最高(N=154、診断率=8.1%)であった。NHSからの紹介が2番目に多い適応(29.6%)であったが、診断率は最低(N=22、診断率=2.2%)であった。 cCMV陽性乳児のうち22例(13%、95% CI: 8-18)は出生直後に感音性難聴と診断され、うち10例(45%)はNHSでは見逃されていた。
結論:本研究結果は、拡大cCMVスクリーニングアプローチの有効性を裏付けるものであり、最近の欧州先天性サイトメガロウイルス対策イニシアチブの推奨事項と一致している。また、このアプローチが標準的でない国々におけるより広範な適用を検討することを支持するものである。
会員登録すると記事全文を読むことができるほか、「NEJM Journal Watch」や「国内論文フルテキスト」といった会員限定コンテンツを閲覧できます。
