小児腎移植の合併症:小児科医による総説
DOI:10.1136/archdischild-2024-327710
アブストラクト
腎移植は、末期腎疾患を有する小児にとって第一選択の治療法であり、長期生存率および全体的な生活の質を著しく改善する。しかしながら、小児移植患者は、移植片の機能や全身の健康状態を損なうさまざまな合併症を起こしやすい。本総説では、一般小児科医が腎臓専門医と連携してこれらの課題を認識し、対処できるよう、移植後の主な合併症に焦点を当てて解説する。 移植後の早期合併症には、手術関連の問題や電解質異常が含まれる。感染症による合併症は移植後1年間に最も多く見られ、サイトメガロウイルス、エプスタイン・バーウイルス、BKウイルスなどのウイルス感染に加え、尿路感染症や肺炎などが挙げられる。これらの感染症は主に免疫抑制の程度に関連しており、綿密なモニタリングが必要である。 高血圧、高脂血症、移植後糖尿病を含む心血管・代謝疾患も有病率が高く、長期的な罹患率に寄与している。これらの問題は、多くの場合、既存の腎疾患や継続的な免疫抑制療法に起因する。抗体介在性であれT細胞介在性であれ、移植片拒絶反応は依然として移植片生存に対する主要な脅威である。 ドナー特異的抗体スクリーニングによる早期発見と適時の生検は、迅速な介入のために不可欠である。その他の課題としては、がんリスクの増加(特に移植後リンパ増殖性疾患)や、原発性腎疾患の再発が挙げられる。これらの合併症を早期に認識することで、一般小児科医は多職種連携によるケアにおいて極めて重要な役割を果たし、移植片の生存率と患者の予後を改善する。
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