アラジール症候群の小児において血清胆汁酸値の上昇は肝機能予後不良を予測する:GALA研究グループの結果
DOI:10.1111/liv.70423
アブストラクト
背景と目的:アラジール症候群(ALGS)は胆汁うっ滞と肝外症状を特徴とする希少疾患である。現在、血清胆汁酸(SBA)レベルを低下させる回腸胆汁酸輸送体(IBAT)阻害剤療法が普及していることを踏まえ、SBAがALGSにおける肝疾患の転帰を予測するかどうかを評価した。方法:患者はGlobal ALagille Alliance(GALA)コホートから特定した。 予後閾値としてSBA 102μmol/Lを、総ビリルビン(TB)レベルを調整した上で、生体肝臓生存期間(NLS)および無イベント生存期間(EFS)に対するCox回帰分析において時間依存共変量として評価した。結果:570名のGALA患者が対象となった(男性348名[61%])。 SBAとTBの間には中程度の正の相関が認められた(ピアソン相関係数=0.47、p<0.001)。SBAが102μmol/L未満は予後を予測する有意因子であった(NLS:HR=3.78、95% CI 2.39-5.99、p<0.001; EFS:HR=3.44、95% CI 2.35-5.04、p<0.001)。1年後のTB消失(TB<2mg/dL)を調整後も、SBAは改善したEFSの有意な予測因子であり続けた(HR=2.00、95% CI 1.10-3.65、p=0.02)。 生後1年目におけるSBA中央値が102μmol/Lを超える場合、7年後のNLS達成率(67.2% vs. 83.5%、p=0.05)およびEFS達成率(63.4% vs. 80.9%、p=0.02)が低いことを予測した。
結論:ALGS肝疾患を有する小児においてSBAが低いことは、NLSおよびEFSの改善を予測する。SBAはまた、ビリルビンを消失させるALGS小児、すなわち無黄疸性胆汁うっ滞を有する患児のNLSとも関連している。本研究対象患者はIBAT阻害を受けていないが、これらのデータはSBAの低下が重要な臨床転帰を改善する可能性を示唆している。
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